謝謝

どーも、台湾帰りのかすやです。

10月に台湾師範大学の学生や振興醫療財團法人振興醫院の教授が府中に遊びに来て下さったことがきっかけとなり、台湾での講演機会をいただました。

日本の事を調べていたら、たまたまシンクハピネスが引っ掛かり、会社のHPから問い合わせを頂き、府中に来て頂き、そこから台湾へ。

いやー、こんな事ってあるんですね。

僕にとって、初の海外講演。そして、初の台湾。

一生忘れる事のできない台湾になったので、今回は台湾のことを書きますね。

 

まずは人について。

今回の旅では、台湾師範大学のI-Lignという学生に本当に本当にお世話になりました。こんな素敵なおもてなしを受けたのは人生初と言っても良いくらい。彼女がいなかったら、こんなに沢山の気づきは無かったと思う。

台湾滞在中のスケジュールは1ヶ月くらい前から彼女とやり取りをしていたんだけど、彼女がこんなスケジュールを送ってきてくれたんです。

 

あまりにも丁寧で親切なスケジュールを頂いて、この時点でかなりひよりました笑。

台湾の方はすごく親切ということは聞いていましたが、1回しか会っていない自分にこんなにまでして下さるなんて。相当驚きました。

I-Lingは滞在している間、ずっとエスコートしてくれて、朝はホテルのロビーまで迎えに来て、夜はホテルまで送って下さる。さらに、台湾のtraditional foodを食べてみて!って毎朝色んな物を買ってきてくれたんです。I-Lignの他にも大学の教授や病院の理事長、会社経営者など所謂エグゼクティブな方から、学生や会社員、80歳を越えている方などなど幅広い方とお会いしましたが、とにかく皆さん親切!! 本当に良くして下さって、感謝してもしきれないほどの心配りをいただきましたよ。

 

台湾に到着してすぐに地下鉄に乗ったんだけど、ここでも台湾の方の人柄を感じました。

電車を降りてホームから改札に上がるのに日本と同じようにエスカレーターがあるんだけど、ちゃんと列を作ってエスカレーターの順番待ちをしていました。列を作らずにとにかく自分が先に!という文化を持つ国もあると思うんだけど、台湾は日本に近いんだな〜って到着してすぐに肌で感じ、ちょっと安心した瞬間でしたね。

 

次に街についてちょっと書こうかな。

最近は知らない土地に行くと、建物とかを見て歩くのが好きなんだけど、台湾の街は僕にとってめちゃくちゃ魅力的でした。時間があったら、もう少し田舎の方とか路地裏とか行ってみたかったな。

日本と同じように至るところにお寺があるんですね。大きいお寺から小さいお寺まで。写真は西門にある台北天后宮というお寺。ここの主神は媽祖といって航海や漁場の守護神にあたる神様が祀られていました。さらにここには台湾全土で唯一、弘法大師が祀られているという事で日本人の参拝客も多いみたいです。

 

街並みは雑多なようでいて、きちんと整理されていました。

ゴミは殆ど落ちていないし、バイクや自転車も置き場に停められている。

意図しているかどうかは分からないけど、古い建物と新しい建物がうまく融合されていて、僕が好きな雰囲気でしたよ。そこにいていいよ〜って街が言ってくれているような雰囲気だったな。

車の運転は荒いって感じたんだけど、これも台湾にとっては普通なんでしょうね。歩行者優先というよりは、車優先。歩行者はちゃんと気を付けて渡らないと轢かれるよ〜って乗ったタクシーのモニターで交通安全の啓蒙動画が流れていたのが印象的でした。

 

 

 

さて、今回の旅のメインである、スピーチの話に移りましょう。

府中での取り組みを、日本の医療福祉における社会課題と一緒に紹介させていただきました。

中国語はもちろんのこと、英語も話せないので通訳を介してのスピーチだったんだけど、めちゃくちゃ難しかったなー。

 

いつもの自分のリズムにもっていけないんですよ。

これはきっと、自分がその国の言葉を話せるようにならないと一生かかっても解決しないだろうね笑

 

 

導入は日本のどこから来たのか、平均寿命と健康寿命、人口減少、それらに対しての対策などを紹介させていただき、何となーく雰囲気的には良い感じで入れたかなーって思いながら話を進めました。

あ、その前に中国語で挨拶させてもらったんだけど、すごく歓迎して下さだたんです!日本でチャリ姉が教えてくれたの笑

 

その後は台湾の平均寿命や人口などに関して日本と比較して話を進めたんだけど、ちょっとリサーチ不足だったかな。僕らの取り組みに関しては興味を持って聞いてくださっていたと思います。ただ、文化や習慣の違い、今の社会情勢や社会課題に関してのリサーチ不足は話をしていて明らかでした。

 

うーん。難しい。

というのも、学生向けに講演だと勘違いしていて、会場着いたら学生や若い世代、経営者などもいらっしゃいましたが、70,80代の方もいたんですね。直前に急いで内容修正しましたが、間に合う訳ないですよね笑

 

はい、言い訳です笑

 

そんなスピーチでも、多くの方々頷きながら聞いて下さり、終わってから沢山の質問をいただいたことは自信になりました。

 

控えめで規律を守るような所は、僕ら日本人と同じような文化をもっているのかなって思っていたんだけど、裏か表かはっきりしたい。みたいな感覚を持っているんだなって質問の内容を聞いて感じました。

 

ポジティブな感想を沢山頂きましたが、1つすごく引っかかっている事があるんです。

 

多くの方が言って下さったのは、passionが素晴らしいという内容で、言われる度にどこか腑に落ちなくて。

 

おそらく、passionだけではビジネスにはならないって言う意味かここには込められているだろうなって感じたました。もちろんネガティブな意味ではない事は理解しているんだけど、きっと自分でも言語化出来ていないところを、ほじくり出されたので、整理しきれなかったんだと思ってる。

 

日本ではここまではっきりと言われる事はないんだけど、きっと心の中に同じような事を思っているんだろうなというのは、自分の中でもどこか感じでいたんだと思う。

 

翌日にI-Lingにも色々と感想をもらって、1時間くらい議論したんだけど、そこでもこの事は議論になったんです。

 

僕がやっている村づくりはソーシャルな活動以外なんでもない。これをどうビジネスにしていくか、これはずっとずっと課題だったし、答えは出ていない。

 

これに関しては、ビジネスにするつもりも無かったし、この先もビジネスにするつもりはない。(と思う)

 

みんなそれぞれ、違和感を持って暮らしていて、その違和感は死ぬまで変わらないものもあると思う。社会に対してだったり、人に対してだったり、大きいものから小さいものまで。

 

それを抱えたまま暮らすのは、自分は嫌。

だから、好きな事をして、楽しく暮らせる村をつくっている。

 

いくら、素晴らしい制度を作ったって、みんなが喜ぶ決まり事を作ったって、ある人にとっては押し付けになってしまうかもしれない。それに人の暮らしは日々変わっていく。そこに制度とか決まり事とかを当てはめるのは、人の暮らしを制約してしまう事にもなるかもしれない。

 

まずは、自分たちが楽しく暮らすこと。

嫌なものは嫌、好きなものは好き、何にも感じないなら、そのままで良い。

 

建物も日々変化人に合わせるなら、要らないものは壊して、その分新しく作れば良い。もちろん建物の変化に合わせて人も変わっていく必要もある。

 

こんな事をみんなでやっていったら、いま言われている社会課題は無くなっていくんじゃないかなって思うんです。

きっと、ここから社会課題という言葉は無くならない。連携とかつながるみたいなのと一緒で、それっぽくやっている事が良しとされてきて、蓋を開けてみたら中身は何にも入っていないじゃんって事が沢山起きてくる。

SDGsという言葉を説明出来ないのに、バッチ付けてる人いっぱいいるでしょ?連携しましょうって言っている人たちも自分たちの連携の意味を考えずに、フワッとやっている人が沢山いるじゃないかな。

 

ビジネス的に言えば、これが僕らのブランディング。

僕らのだけじゃないね。村にいる人たちのブランディングでもあるし、自分は府中市のブランディングにもなると思ってやってる。台湾でも府中の宣伝は沢山しておいたから笑

 

村で知ってもらって、それぞれのメインビジネスでちゃんと食べるための生計を立てる。

ディズニーだって、パレードやショーは一銭のお金にもなっていないでしょ?めちゃくちゃコストかけてやってる。あれがあるから、帰りにお土産を買って帰る人がいるじゃないかな。happinessという形にならないものは、ミッキーを観ているそれぞれの人がそれぞれの形で感じていると思うんだ。

 

台湾に行って、大きな気づきはこれでした。

今まで何となくモヤモヤしていたんだけど、現時点では腑に落ちた。もしかしたら1ヶ月後には変わっているかもね笑

今回、声をかけていただいたprof.袁瑋や國立臺灣師範大學のI-Ling、他のスタッフの皆さんのお心遣いに心より感謝致します!!

 

 

最後に一緒に行って下さった上田比呂志さん。

沢山の気づきをありがとうございました!

 

今回の旅で台湾が大好きになりました。

今後も何らかの形で交流していけそうです。

 

本当にありがとう!

謝謝。