臨床推論 #2

どーも、かすやです。

珍しく連日の投稿です。

昨日の夜はFLAT STANDで「Village×college 対応力と分析力を高める臨床推論を学ぶ #2」という、うちのケアマネ石田主催のイベントがありました。対象は誰でもOK!!としているのですが、昨日の参加者はケアマネ8割、看護師2割という感じ。スピーカーはうちの看護師黒沢。#1は導入だったので、看護師の思考過程ってどんなんだろうというのがメインだったのですが、今回は事例を使いながら、参加者にも一緒に考えてもらうような内容です。

 

事例に関して要点を抽出して30字程度でまとめるというワークが冒頭にあったのでちょこっと紹介しますね。(実在する方ではありません)

 

皆さんだったらどこを抜き取りますか?

 

理学療法士の立場として、骨髄異形成という既往からリンパ節浮腫があって体重が増加している、或いは食欲不振からくる低栄養で浮腫が起きて体重が増加している。という2点が思い浮かんだので、「食欲が低下しているのに、1ヶ月で体重が10kg増加している方」とまとめてみました。

さらに、もし自分がこの状況に出くわした場合、すぐに看護師に訪問をしてもらいたいので、事務所に帰って迅速に対応してもらうにはどう伝えたら良いのかという所も考えて切り取りました。

 

では、参加者のケアマネさんの抜き取り方はどうだったか。

「体動困難で日常生活動作が取れなくなってきている方」とか、「家族の不安が大きくなっている方」など、より暮らしに近い視点で抜き取る方がほとんどでした。

ちなみに講師の看護師黒沢は、「85歳男性。心疾患を中心に複数の既往があり、最近食欲低下が見られているのにも関わらず1ヶ月で体重が10kg増加がみられている方」という抜き取りをしていました。

こういう話をすると、「看護師は身体のことしか考えない」とか、「ケアマネは今の状況を全然わかってくれない」とかそんな話になってしまうことが多いのですが、そうじゃなくて、いま何をしなければいけないのか、そして1週間後、1ヶ月後、半年後、1年後、3年後、5年後、さらにはどうやって最期を迎えるのかを、看護師の視点やケアマネの視点で対話し続けることが大切だと思うんですね。

看護師とケアマネ、他にも医者とかリハスタッフとかそれぞれの思考過程を知るだけで、こういうやり取りって無くなると思う。

それぞれ医療のプロ、福祉のプロとして、目の前の人のために最善を選択していると思います。思考過程を理解することで、それぞれの専門性をより良く活かせるんじゃないかな。

誰が良いとか悪いとかそういう議論は置いておいて、こうやって対話の場があればもっと在宅はもっともっと良くなると思います!

ということで、毎月1回くらいやって欲しいんだけど、どうかね?w

次回は10月16日(水)19:00~21:00!!

興味ある方はぜひお越しください!!