サカナクション解体新書

どーも。

最近、朝おはぎにハマっているかすやです。近所のおはぎが1個100円で、ボリュームがあって、めちゃくちゃ旨い。ちなみに、つぶあん派です。

さて、魚民の皆さん、お待たせしました!!

ついに、フラスタでサカナクション解体新書が開催されました!!Rayくん、ありがとう!!

 

解体新書のコンセプトは、ことばを知る、歌詞を語る、人とつながる。

サカナクションがこれまで手がけてきた楽曲の歌詞に焦点を当て、その歌詞に登場するフレーズやワードの意味について考えてみたり、歌詞の背景に隠されたストーリーを想像して、参加者が自由に語り合えるワークショップ。#01 TALK SESSIONと、#02 WORK SHOP の2つのセッションから構成されていて、#01ではRAYくんが大学院で学んでいる言語学って何?文学性って何?みたいな話があります。#02ではいよいよ歌詞解釈に入っていきます。キーフレーズを取り上げて、グループワークを行います。

#01ではメタファー、コロケーションの話をしてくれました。メタファーは聞いた事あったんだけど、コロケーションって初めて聞く言葉でした。

メタファーは隠喩ですね。例えば、”君は太陽とか目玉焼き”のような表現のことを言います。コロケーションとは、2つ以上の単語の慣用的なつながりを示す意味を持ちます。調べると連結って出てくるんだけど、例えば、”雨→降る、止む”のような表現ですね。

このメタファーとコロケーションが表現の違和感を意識させる装置となって、この違和感に気づくことで歌詞解釈の出発点に立てるとRAYくんは言っていました。

悲しい日暮れって例えを出してくれたんだけど、確かに違和感だよね。歌詞に使われていそうな表現だけど、よ〜く考えると悲しい日暮れって何だ?ってなる。

うーん。深い。そして面白い。

 

山口一郎さんの歌詞は文学的とか文学性が高いと言われているが、文学的って何だろう?という話題に話は進みます。

 

文学的は、”それは何言ってるかわからない。”である。

 

またまた、深いですねぇ。でも嫌いじゃないw

 

さらにRAYくんはこう続けます。

 

俳句のように具体的な表現を避けて、必要以上に言葉を用いない。これにより具体的なシーンの想像を阻むこと。つまり、”客観描写に主観を滲ませる”ことが文学的とか文学性が高い事だという話をしてくれました。

話はいよいよ#02の歌詞解釈へ進みます。今日のお題は6月にリリースされたばかりの”忘れられないの”。

 

MVも80年代ポップスって感じで面白いし、つい最近は下北沢で1人でゲリラライブやってましたねwそもそも、僕が何でサカナクションを好きになったかというと、6年くらい前に夜の踊り子のMV撮影の様子がTVでやっていたんですね。それを見てカッコ良い曲だな〜って思ってたんですが、その後は特に追いかけたりはしませんでした。

 

次にサカナクションを聴いたのは新宝島。4年前ですね。

この時も売れてるんだなぁって思った程度で、他の曲を聴いたりはしなかったです。そして、2年前に白波トップウォーターを聴いたことがきっかけでめちゃくちゃ好きになりました。LICの看護師の黒沢が魚民で、エンドレス良いよ〜って聞いたことがきっかけだったんですね。今回の趣旨とはずれてしまうのかもしれないけど、僕はベースラインがすごく好きで、そこに乗ってくるギターと鍵盤の音の絡みが心地良すぎて、それでサカナにハマってしまいました。

 

白波トップウォーター

https://www.youtube.com/watch?v=5PEnwHKR3tc

 

何が言いたいかって言うと、お題の忘れられないのもベースかっこ良いな〜って思って聴いていたので、歌詞がどうとかってそこまでは考えていなかったんです。

メインワークのお題は3つ。

 

①山口一郎にとって「素晴らしい/つまらない」日々ってどんな日々?

②山口一郎は何を「隠して」いたのか?

③山口一郎が出した「答え」とは何だと思いますか?

 

4~5人グループでワークをしたのですが、僕が入ったグループはコアファンだらけですごく面白かった。

 

素晴らしい日々は札幌での活動をしていた頃、つまらない日々は東京での活動。素晴らしい日々の味がするガムをずっとずっと噛み続けてたんだけど、夜(東京)になって吐き捨てる。

 

苦労したけど楽しかった札幌の味がするガムをこのタイミングで吐き捨てて、東京での日々もいつかは思い出になるかなという思いを持って活動をしている。

 

自分たちの作りたい音楽と事務所(ビクター)から求められる音楽は違う。でもビクターから求められる音楽を作ると売れる。デビューから何年もお金に苦労してやってきて、食っていけるお金も入ってくる。でも、自分たちがやりたい音楽は売れない?認められない?

 

ここら辺の葛藤みたいな物があって、ずっとずっと隠していたんだけど、やっぱり自分たちのやりたいダンスミュージックをやっていこうって言う答えを引っ張り出した。

 

誰もが理解できるものにこだわりすぎなくても、時とともに理解が広まっていけばいい。

 

そんな思いで書いた歌詞なんじゃないかなって解体新書を振り返って思います。

 

今まで何の気なしに音がカッコいいな〜って聴いていた”忘れられないの”だけど、解体新書に出てから聴くたびに解釈が変わってきますね。

 

RAYくんが言っている、客観描写に主観を滲ませながら曲を楽しめています。

めちゃくちゃ楽しかった!!

またやりましょ〜!

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サカナクション解体新書
project leader:RAY
https://sakanashinsho.wixsite.com/sakanalyricsworkshop