熱狂を生む1人をつくる

どーも、かすやです。8月も終わりが近づいてきましたね。

大学院の夏休み期間中に遠くに行って、今年こそはぼーっとするぞ!って意気込んでいましたが、この状況なので動けずです。緊急事態宣言も延び延びで、9月に食い込んでしまったので、今年はどこもいけないかなぁ。

 

さて、今日は7月からスタートした株式会社Ridiloverさんと一緒に行っている越境型人材育成フィールドアカデミーのお話です。(今回のタイトルはRidiloverさんが行っているフィールドアカデミーのキャッチフレーズ)

8月19日,20日に1st sessionはタマレを巡るフィールドワークが開催されました!!

今回はIT系大企業を中心とした6社からの選抜メンバー14名が参加して下さっています。

 

↑株式会社Ridiloverさんに関してはこちらのリンクから

 

↑フィールドアカデミーに関してはこちらから

 

オンラインでの開催になってしまったのは残念でしたが、オンラインになったことで様々なタマレ住人にも登場していただくことが出来たのは嬉しい誤算でした。タマレの人たちと一緒にイベントに出るということは今まで経験なかったので、今回のことをきっかけに、改めてみんなとタマレってどんなところなの?何を目指しているの?みたいな話をするきっかけになったのも良かったことの1つです。

 

ちょっと組織論的な話を。

シンクハピネスの代表としてはビジョンやミッションを掲げ、どの山にどうやって登るのかってところは普段から話をしているのですが、タマレに関しては、2年前に10年後の絵をみんなでつくってから、膝を突き合わせて話をする機会は殆どなかったんです。今回の研修前に、みんなから忌憚ない意見をいただき、どこに向かっていて、今どこにいるのかってことを示せていなかったんだなぁと一人猛反省…。

今後は月1くらいでラフに話せる場をつくろうと心に決め、早速、土曜日にタマレの小部屋という名前で、出入り自由のオンラインで話す場を設けました。

 

タマレは施設の名前ではなくて、誰かさんの言葉を借りると、生態系を維持するためのコモンズ的拠点で、誰かの所有という概念はないと思っています。(今のところ)内と外という境界もなくて、ヒトモノコトに上書きされながら、変容していく。

國分功一郎的な話をすると、タマレを使うとタマレが使われる、そのどちらでもない中動態的な関係であるのがタマレなのかなとも言えます。このコントラストがはっきりしてしまうと、僕らは考えることを止めてしまい、無意識に自分のしあわせの答えを誰かに依存してしまうんだろうなって思っています。イヴァン・イリイチが言っているコンヴィヴィアリティもこんなところを言っていると思うので、タマレとそれは親和性があるんだろうなって思う今日この頃です。

 

脱線してしまったので、話を戻します。

今回の2日間の研修ですが、タマレとシンクハピネスとかすやあきのりを知ってもらうことが大きな目的の1つでした。本来ならタマレの中を色々巡ってもらって、雰囲気を肌で感じてもらいながら、住人と話してもらう予定でしたが、現地に来てもらうことは出来なかったので、代わりにRidiloverさんが素敵なオンラインプログラムをつくってくださったんです。

 

↑素敵な紹介ムービーはこちらから

 

担当してくださっているスタッフの皆さんの想いに毎回感動させられます。

こういった研修って、打ち上げ花火的にやって終わりってというものが多い気がしますが、Ridiloverさんはこの研修を通じて、僕らを通じて、本気で社会を変えようとしているんだと思います。綺麗事じゃなくて、泥臭い想いをヒシヒシと感じます。

地域とか社会とかって綺麗ごとだけでは話ができなくて、医療や福祉に関してはことさらです。医療や福祉は「公平とか平等に語らなければいけない」みたいな空気感ってあると思うんだけど、人が生きることや暮らすことことって、そういうことじゃないと思うんです。スタッフの皆さんがここを感じながら、僕らに伴奏して下さっているのがすごく分かる今回の研修です。かといって、全てをYESと言うのではなく彼らの価値もちゃんとぶつけてくれて、議論が出来るのが嬉しいです。

一緒につくっているだなぁって感じて、嬉しくなりますよね。

 

京王線の多磨霊園駅から中継から始まり、Ridiloverさんが府中のことを参加者に説明しながらフラスタまで移動するというプログラムで1日目のオープニングがスタート。その後、フラスタからかすやが合流して、タマレを巡り場所と人を紹介するという流れでプログラムが進んでいきます。

 

 

 

1日目は、かりあげババアことひとみさん、2日目には、Posseのよしきとひかりちゃん、ズッコロッカのミズp、シンクハピネスの立ち上げ前からお世話になっているジィジこと山上さん、デザインやスペースを一緒に遊んでくれているspacileの佐久間さん、まちづくり府中からすばる、LICは看護師くろさん、そしてFLAT STAND管理人のしげをという各タマレメンバーのセッションが1日かけてありました。

 

 

反省だけではなくて、嬉しいこともたーくさんあって、それぞれがそれぞれの視点でタマレのことやシンクハピネスやかすやあきのりのことを語ってくれたんです。客観的に僕らのことを聞く機会がなかったので、そんな風に思ってくれていたのかってすごく嬉しい気持ちになった2日間でもありましたよ。

 

今回のフィールドワークのゴールとして僕らへの事業提案というミッションがあります。

8月の2日間はこのヒントとなるものを探すために、参加者さんからのインタビューセッションが中心でした。が、かすやあきのりとはどんな人物なのか?というセッションから始まり、シンクハピネスの2人やタマレの住人、それをちょっと外から見ている人のインタビューが続き、最終的には「まちってなんだろう?」という超鳥瞰的で抽象的な議論にwww

 

 

・かすやあきのりってどんな人なの?

・シンクハピネスは何をしているの?

・タマレはどんなところなの?

・ズッコロッカの未就学児や小学生の教育や子育ての視点

・Posseの中高大学生のサードプレイス的な視点

・ひとみさんの在宅医療福祉における介護者の視点

・山上さんの行政や自治会の視点

・佐久間さんのアートとちょっと外側でタマレを見ている視点

・黒さんの在宅医療福祉という高い専門性の視点

・しげをのフラスタやタマレという場づくりやその背景にあるネットワークの視点

参加者の皆さんには2日間でこんな感じで様々なインプットがありました。最終的には、シンクハピネスは自分たちのミッションを達成したら無くなっても良いと思っているという話をしてしまったもんだから、かなりのモヤモヤが残ったままセッションになったと思います。

11月までセッションが続きますが、次回は広がった風呂敷を少しずつ畳むフェイズになるんじゃないかなと思います。9月は僕の尊敬する2人のゲストに登場していただきますので、また報告しますね。

さて、どんな展開になるのか、乞うご期待!!

 

では、また。