府中コロナ会議の振り返りとこれから

去年の4月に「府中コロナ会議」が動き出してから約1年が経とうとしています。

新型コロナウイルス感染症によって亡くなった方が国内で初めて確認されてから1年が経ったというニュースを見て、1年間あっという間だったなと改めて感じた2月13日の朝でした。

この1年を傍観していた訳でなく、僕らとしてやれることはやってきたので、今日は次の動きをするためにも振り返りと報告をする日にします。

 

当時、新型コロナウイルス感染症が徐々に広がりを見せている状況下で、行政だけでこの有事の対応をするのは難しく、市民はもちろんのこと、在宅医療福祉の現場が大混乱するだろうという懸念がありました。市を否定している訳ではなくて、そのくらい【不確か】な事ばかりだったので、判断することが相当難しいのではないかと思っていました。

判断のタイミングが1分でも遅れるだけでも、命取りになるという不安があって、「じゃあどうしたら良いんだろう?」って考える間もなく、シンクハピネスのスタッフに相談し、その日のうちに動いたことを覚えています。

 

 

府中における感染拡大防止、在宅医療介護の崩壊を防ぐという目的で、府中市の在宅医療福祉が“いま“できることを考え、行動する場として「府中コロナ会議」を開催することを決めました。

すぐに趣意書を作って、市内で在宅医療福祉に従事している、医師、看護師、薬剤師、ヘルパー、ケアマネージャー、理学療法士、地域包括支援センター、障害福祉サービス、通所介護、自治会、市民協働、市議会という多様なメンバーに登壇依頼の連絡をして、嬉しいことに全員からその日のうちに「良いよ」って連絡を頂けました。

4月28日に「府中コロナ会議」をオンラインで開催し、その後も週1回のペースで会議を続け、これまでに、府中市の新型コロナウイルス対応ガイドや物品窓口設置、一般向けのリーフレット作成、横断的人材支援、アンケート調査などを行いながら、行政をはじめとする関係各所と定期的な情報交換を行い、日々変わる状況によって、それぞれがそれぞれの立場で動いています。

昨年の12月には報告会を行い、府中市福祉保健部の柏木部長や障害福祉課の山田課長から府中市としての対策、そしてクラスターの対応を行った2施設から管理者の方に登壇していただき、経験をシェアしていただきました。

 

 

こうして約1年動き続けてきましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を止められたのか、在宅医療福祉の崩壊を防げたのか、と言われるとそこは分かりません。

1つ言えることは、約1年間、自分たちの役割を確認しながら動いてきたことで、行政をはじめとする関係各所と協働するきっかけをつくることは出来たのかなと思っています。まずは僕たちの立場と役割を明らかにすることで、僕らに出来ないところをお願いしやすくなるし、逆に僕らにしか出来ないことはお願いしてもらえるようになりました。

先日は、コロナ会議のメンバーでもある弊社の黒沢が、市からの依頼で地域包括支援センター向けに個人防護具の着脱研修をさせていただいたり、保健所からの依頼で感染症対策の研修をさせていただいたりと、役割の棲み分けが出来てきているように感じます。

これからはワクチンのことや、万が一の場合の事業所同士の横断的人材支援など、まだまだ検討することは山ほどあります。

そして今月、府中コナ会議のHPが完成しましたので、皆さんにご案内させていただきますね!!

府中コロナ会議

メンバーである府中自治会連合会の山上さんが作って下さいました。

内容は、市内におけるコロナ対応ガイドや個人用防護具(PPE)の着脱動画などで、今後も適宜更新をしていきます。特に府中の皆さんには対応ガイドなど見ていただき、参考にして頂ければと思っています。

 

最後に、メンバー紹介をして振り返りは終わりにするとします。

僕を含めこの13名がボランティアでこの会議を動かしてくれているんです。

 

【府中コロナ会議メンバー】

秋山元  (有限会社オータムワーキング 代表 GHべりぃーず:サービス管理責任者)

石田英一郎(life design village FLAT 管理者:ケアマネージャー)

井手徳彦 (医療法人社団 宗慶会 井手医院 院長:医師)

岩見俊哉 (株式会社MAST 代表取締役:理学療法士)

糟谷明範 (株式会社シンクハピネス 代表取締役:理学療法士)

鏑城正則 (株式会社アポロン薬局 代表取締役:薬剤師)

黒沢勝彦 (LIC訪問看護リハビリステーション 所長:看護師)

酒井広樹 (居宅介護支援事業所いきいき:管理者)

関谷昴  (府中市市民活動センタープラッツ)

前川浩子 (府中市議会議員)

山岡広法 (株式会社介護本舗 なないろ 代表取締役)

山上稔  (府中市自治会連合会)

和田滋夫 (株式会社シンクハピネス FLATSTAND 管理人)

 

 

私たち府中コロナ会議は、今後も市内における感染拡大防止、在宅医療介護の崩壊を防ぐという目的で活動していきます。医療や福祉、行政、一般市民関係なく、それぞれが情報を発信して共有しながら、新型コロナウイルス感染症に対しての対策を行っていきます。何かありましたら、HPに問い合わせ先がありますので、そこからご連絡下さい。

では、今日はこのあたりで。