福祉と建築

どーも、かすやです。

やっと夏らしくなってきたなぁと思ったら台風ですね〜🌀どうなってるんだ今年の夏は!!!

 

さて、今年も7月23日、24日で高齢者住宅新聞が主催する住まい×介護×医療展2019@東京ビックサイトに出させて頂きました。いつも有難うございます!!

23日は”福祉と建築”というトークセッションに登壇させていただきました!!

去年の11月に行った福祉と建築のスピンオフ企画ということで、イベントをきっかけに実際に動いている企画2つをフォーカスして紹介しちゃおうというイベント。

今、ツバメアーキテクツの山道さんとシンクパピネスのみんなと府中のみんなと一緒に村づくりを進めています。この村はいつまで経っても完成することがない村。

何でかと言うと、僕らの暮らしは365日、1日たりとも同じ日ってないと思うんです。そんな日々日々変わる暮らしに合わせてつくり続けていく、時には手放していく、ここはそんな村です。

福祉に取って建築とは、僕の中では住宅改修とかバリアフリーとかそういう意味が強いと思うんだけど、何を見て福祉や建築という言葉を使うのかによって全然意味合いが違ってくると思います。

僕ら医療福祉人、特に在宅医療福祉の分野の人は人の暮らしを見て関わっています。そうなると身体的な課題ではなくて色んな事が見えてきます。

在宅の現場では、家に籠ってしまい”外に出てくれない人”をどうやったら出せるかという議論が頻繁にあるんですが、そもそも出たくないなら出なくて良いんじゃないの?というのが僕の考えです。

出てくれないじゃなくて、その人が出る目的がないんだと思うんです。そのために建築という所が必要になってくる。人を介して外に出るんじゃなくて、物や自然を通して外に出てもらうことも考えてみる。

例えば、朝起きて陽の光が入ってきたらどうだろう。部屋に風が通るようになったらどうだろう。家(施設)の外に、子どもが集まってくるような物を置いたらどうだろうか。

僕ら医療福祉人はまだまだ制度の枠内でしか動けない人たちが多い。制度内にある限られた選択肢をすべての人に充てようという考えをしている人が殆どと言っても良いくらい。人の暮らしは変化するから、制度なんてちっぽけな枠に入れようなって思っても無理な話です。

ここを広げるために、建築という視点は今後福祉の分野で大切な役割になってくるのではないかと思っています。

僕らは村づくりを通して、医療福祉に関する社会課題だけでなく、街の様々な困り事が少しでもゆるやかになってきたら良いなぁと思っています。

一緒に登壇させて頂いた、tomito architectureの冨永さん、伊藤さん、特別養護老人ホーム 萩の風の田中さん、ツバメアーキテクツの山道さん、そして今回イベントを企画してくれたSHIPの大谷さん、加藤さん有難うございましたー!