やいまの人と文化に触れた初日

どーも、昨日から石垣島に来ているかすやです。

先週は寒かったみたいなんだけど、僕が滞在する昨日から水曜まではこの時期に珍しい快晴で、めちゃくちゃ晴れ男を発揮していますw

 

さて、今回の石垣島訪問は一般社団法人やーるーの代表である、池田あかねさんが企画して下さいました!! 素敵なプランを作って頂き、心から感謝いたします!!

 

昨日は羽田6:35発の便で石垣に来て、空港では池田さんが迎えてくれました。オーリトーリってようこそって意味があるんだけど、外に出たらこれを持った池田さんが居て、嬉しかったなぁ^^

そのまま、車で島巡りへ。

 

14時からイベントに間に合うように、ちょっと急ぎ足で島一周して下さいました。

道中は島の事を色々聞いたんだけど、石垣島は合衆国って言っていたのがとても印象的だったな。

 

もともと石垣島の先住民は市街地に住居を構えている人が殆どで、市街地周辺は未開拓地だったので、宮古島や八重山郡内からの入植者、開拓者がほとんどを占めているって話を聞きました。

人口は5万人。移住してくる人はどんどん増えていて、移住してくださーい!って言わずともみんな来てくれるんですって。最近では行政が主導となって、どんな人に移住してきてもらいたいかという政策を進めているようです。

車を走らせると所々で集落を通ります。

 

まず初めに寄った、白保ではサンゴ村というところで地元の方が日曜市を開いていました。

ここで食べた島豆腐とアーサー汁が絶品でしたね。沖縄はかなり来ているけど、今までに食べた事ないくらい美味しかった!!

その後は、玉取崎展望台ってところに寄って、さらに北上。石垣島最北端まで連れて行ってもらいました! ここまで来ると日本じゃないみたいな風景が広がっていて、手を加えられていない環境に鳥肌が立ちましたね。

北部には集落が6つほどあるんですが、北に行けば行くほど暮らしにくくなっています。周りにはお店がないので、つい最近まで行政主導で導入した移動販売車が出ていたそうですが、色々上手くいかずに2年くらい?で廃止。住んでいる人たちは所謂高齢者が殆どで、自分の子供たちは北部からだと仕事に行けないから、市街地へ越してしまい、週末だけ食品や日用品などの必要物品を届けにくるという話を聞きました。

また、子供達も帰ってくる様子もないから、家が劣化して雨漏りしていてもそのままにしている家が多いみたいです。

医療福祉の面ではどうかというと、訪問診療を行っている医師がいるので、医療難民になる事はないようですが、数が少ないので、必要な時に必要なだけの医療が提供されているかというとそうではなく、訪問看護も医師とのやりとりの問題で完全ではないという話を聞きました。

医療保険や介護保険などの枠内では、ある程度のサービスは提供されていますが、こちらには、ゆいまあるという文化があって、お金がかかるサービスは避けてしまう傾向があるようです。本当に医療が必要になって初めてサービスを使うという方が殆どで、予防のためにお金をかけるという方は殆ど居ないんだろうなという印象を受けました。

昨日のメインイベント、14時からのやーるータウンーティングがめちゃくちゃ面白かった。

一緒に登壇させて頂いたのは、やーるー代表の池田さん、石垣公営塾 塾長の住吉さん、一般社団法人ゆんたくガーデンの大倉さん、名蔵自治公民館 館長の上地さんです。

トークセッションの中で、5万人規模の石垣島ではどんなメリット、デメリットがあるのかという話がありました。

人口が少ない分すぐにキーマンに会えるとか、市が主導となるとうまくいかない。石垣は昔から移住者に助けられていて、何かやろうとしても参加するのは移住者で、そんな動きを横目で見る地元の人は温度差があるんだよね〜で終わらせてしまっている。そんな話が出たんです。

僕の感覚ですが、5万人という人口で市街地以外の集落が殆どを占める石垣島において、行政は良い意味で動けていないと思っています。例えば府中市だと、何か課題があるとすぐに行政に矛先を向けて、もっとこうだったら良いのにとか、お金払っているんだからちゃんとやってくれよというような批判になる。

石垣島は、自分たちの暮らしは自分たちで考えるというような文化があるように感じました。だから、前提として行政が動いてくれるという期待はしていなくて、色んな自治体が進めようとしている”自主性”ということを自然に行えているのが石垣島です。これは行政が上手くいっているんじゃなくて、文化としてですね。

もちろん島人も求めていることもあるんだけど人口が多くなってきて、今ある集落の関わりが希薄になってきた時に行政主導で動きましょうってなったら、ゆいまあるという文化も希薄になってくるんじゃないかなぁって思いました。

 

集まった人たちは、所謂エッジのきいた方達。まず、石垣島にこんな人たちがいるんだという驚きがありましたが、島の文化を聞いた時にはなるほどって納得しました。

今日は西表島に行くので、どんな島なのか、今から楽しみです。