エリザベス2世から考えた”孤独”

どーも、かすやです。

10月になり少し涼しくなるかな〜って思っていたけど、日中はまだまだ暑いですね。。

8月,9月とあっという間に過ぎてしまい、何をしていたのかな〜って思い出してみたんだけど、色んな立場でたくさんの人と話をしていた2ヶ月でした。

 

さて、今日は最近観ているNetflixのドラマのお話でもしようかなって思っています。

『ザ・クラウン』というドラマにハマっております。

エリザベス2世の治世を描くアメリカとイギリスの合作ドラマで、1947年のエリザベスとフィリップとの結婚から始まるんだけど、当時の社会情勢なども描かれていて、社会デザインを学んでいる身としては、そちらの描写も勉強になるんです。今はシーズン4まで配信となっていますが、2022年にシーズン5が配信予定で、その後シーズン6まで続くと発表されているみたいです。

https://www.netflix.com/title/80025678

 

ドラマの中で、とっても興味深い内容があったので、シェアしますね。

女王はイギリス国民の1人としてではなく、女王としてしきたりや慣習に従って物事を判断しなければいけない立場にあって、戴冠式を終えた直後のエリザベスは、個人としての好き嫌いで物事の判断を優先させようとして、周りからそれはしきたりや慣習ではないと咎められる場面が数多く描かれています。

女王の秘書官が定年退職となり、次の秘書官を指名するというシーンに色々と考えさせられました。

 

秘書官の後任候補として2人の名前が上がり、女王はそのうちの1人を指名したいと言います。

理由は、『話しやすいし、自分の事を分かってくれていて、そばにいると安心するし、”私にも味方がいると思える”』から。これに対して、現秘書官は『私情を優先させてはいけない』とエリザベスに進言します。ですが、エリザベスは自分のお気に入りの候補を呼び出して、候補にしたいと考えているということを伝えてしまいます。伝えられた本人はまだ内密な情報を外に漏らしてしまい、そのことが王室に分かり、結局選出されなかった。

こんばシーンがシーズン1の途中であったんですが、『私にも味方がいると思える』という言葉で、自分の中ですっごく印象に残りました。この後に女王は『ここにいると時々すごく…』と言う言葉を続けています。言葉には出していませんが、僕が考えるに『孤独や不安』という言葉が後に続くんじゃないかなと思い、観ていました。

 

『経営者は孤独だ』なんて事が世間では言われていますが、僕の経験からお話すると、経営者だけではなく物事を判断する立場にいる人は孤独なんじゃないかなーと思います。

この孤独って周りに誰かがいるってことではないんですよね。僕自身、周りにはたくさんの方がいます。お陰様でw

”いる”というよりはそういう状況を自分でつくっていると言った方が正しいかもです。

独りは怖いし、つまらないし、さみしいから。

 

じゃあ、どんな孤独なの?って言われると、何て表現すれば良いのか良い言葉が出てこないんだけど、ドラマで出てくる言葉を借りるとすれば、経営に私情を優先させるとろくなことにならないってところがキーになりそうです。

僕が何かを判断する時は、”糟谷明範という個人”ではなく、”シンクハピネスの代表”という立場で、”糟谷明範がそれを好きか嫌いか”ということではなく、”シンクハピネスのミッションやビジョンに沿って、それは良いのか良くないのか”という判断をしています。

僕がいるところは王室ではないし、シンクハピネスは比較的自由な文化があるから、私情を挟んでしまうこともあるけど、判断するときは個人を捨てていることが多いです。

みなさん想像つかないかもしれないけど、たまに、めちゃくちゃ冷徹人間に変身するんですよw

 

なので、僕自身にその時々で最善の判断をさせてくれる人たちに居てもらっています。

『そばにいてくれて、味方だって思えたり、安心する』というだけで人を選んでいると、僕と同じ物事の考え方をする人ばかりが集まってしまいますよね。

同じ物事の考え方や、糟谷明範に賛同してくれる人を集めれば、すっごく居心地が良いのは分かっているんだけど、そうじゃなくて、僕個人に賛同するのではなく、シンクハピネスやタマレの思想に賛同してくれる人を集めた方がきっと物事は上手くいく。

だから判断をする時は個人の考えは消します。

何か物事を成し遂げる時は、個人の意見に賛同出来るか出来ないかとか、性格が合うか合わないかじゃなくて、目指している場所が一緒かどうか、目指している先から見える景色を一緒に面白がれるかどうか、が大事だと思っています。

 

って感じで孤独のイメージが伝わったかな??伝わらないですよね…^^;

伝えるのが本当に上手くない…。

 

とはいえ、僕も人間ですし、極度の寂しがりやなので、我慢できないこともあります。

この間は、あまりにも孤独感が強くなり過ぎて、管理者を集めて、「みんなが目の前から居なくなることが一番嫌だ」という話を熱弁したり、「会社が向かう先やビジョンと照らし合わせて、自分のダメな所を何でも言って欲しい」という会を開いたり、私情を挟んでしまうこともたーくさんあるんだけどね(´∀`*)

 

冒頭に8,9月は色んな立場でたくさんの人と話をしたって書いたけど、こうやって人とお話をさせていただくことで、自分の立場やどんな基準で判断するのかを考える良い機会になっています。

小さな会社の代表がする判断なんて、エリザベス女王がする判断と比べたら、すっごくちっぽけなものなんだけど、ドラマ中のエリザベス女王の一言がすごく刺さったので、今日は想いをつらつらと書いてみました。

では、またね〜〜!