まーちゃん講演会

人が人生の最後に後悔するのは、

やってみて失敗したことより、

やりたかったのに、やらなかったこと

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先月末の2月28日に府中市市民活動センタープラッツ主催の若宮正子さんの講演会があり、インタビュアーとして登壇させて頂きました。冒頭に書いたのは、講演の最後で若宮さんが仰っていた言葉です。

見逃してしまった方、ご安心ください!

アーカイブ視聴が出来ますので、ここに貼っておきますね。

さて、講演の話をしましょうか。

ご自身の自己紹介では、幼少期や戦争のこと、そして高校卒業後に銀行に就職して、そこでの苦労などをお話下さいました。58歳でパソコンに出会い、そこからPCとインターネットを使って、たくさんの活動を立ち上げ、2014年にはTEDxTokyoに登壇。さらに、2017年にはご自身の開発した【hinadan】というアプリがApple CEOのティム・クックの目に留まり、世界的に有名なプログラマーとなり、今は日本だけではなく世界を飛び回る日々を過ごされています。

 

僕が注目したのは、若宮さんがつくっている場が『人の精神的な支え』になっているというところです。

代表的なのが若宮さんが副会長をしているメロウ倶楽部です。『会員相互の親睦を図り、ネットを通じて生き甲斐のある豊かな生活の実現を目指すと共に、社会の発展に寄与すること』を目的としている団体です。

メロウ倶楽部は今でいう、オンラインサロンのようなもので、設立は2000年です。

2000年というと、僕が高校を卒業した年で、Windows 2000のリリースと共にPCとインターネットが少しずつ普及し始めた頃だったと思います。当然スマホなんてなかったし、docomoからimodeが出てきて、高校の授業中に友達とショートメールで遊んでいた記憶がありますw まだポケベルと併用していた頃だったかな。こんな話していると昭和生まれ感丸出しですねww

Facebookなんて当然なかったし、mixiが出てきたのも、もう少し後でしたね。そんな20年前に、シニアを中心にオンラインサロンの運営を始めていたと聞いて、とても驚きでした。

メロウ倶楽部の会員数は約500名。日本全国に会員がいます。

オンライン上のやりとりは頻繁にするけれど、実際に会ったことない人が沢山いると若宮さんが仰っていたのが印象的でした。そんなお話からも想像できると思いますが、20年間オンラインでの交流を続けてきたので、コロナ禍でも特に不自由なことがなくて、今でも当たり前のようにオンラインでの交流を続けています。

 

 

ヘルスケアの視点で言うと、これってすごく大事なことなんです。

 

ここ数年、全国的に高齢者の引きこもり防止やつながりを作ると言う目的で、各自治体などで、『高齢者の外出を促して、人との繋がりを作ろう』という取り組みがされています。外に出ることによって運動になり、さらに人と人との繋がりが出来ることで病気を予防し、医療や介護の社会保障費削減につなげるという目的です。

フレイルの観点から言うと、確かに人とのつながりが失われることが、病気への第一歩とされているので、高齢者の外出を促すという取り組みはとても良い事なのですが、これがなかなか上手くいかず、自治体や地域包括支援センターは頭を抱えているのが現状です。

そんな自治体にぜひメロウ倶楽部を参考にしてもらいたい!!

高齢者が家から出なくても、繋がりを作れて、そこで交流が生まれる。ちゃんと調べてはいないのですが、オンラインでの繋がりが介護予防になるという論文もあると聞いたことがあります。

先日、メロウ倶楽部のある1人の会員さんが体調を崩して入院されたそうです。入院当初は大変落ち込んでいたそうですが、ある日、リハビリのエピソードをSNSで投稿したら、友人からたくさんの励ましコメントがきて、それがきっかけで食欲が回復し、その後のリハビリをすごく頑張られて、みるみるうちに元気になったというお話をされていました。

直接会えなくても、インターネットを通じて、みんなから応援してもらえる環境がつくれることは、ヘルスケアの面でもとても良いことです。自治体や社協などでシニア向けにスマホ講座をやっていますが、ただ単に使えるようになるためではなくて、こう言った目的を持ってやれると、使いたいと思える方が増えるかもしれませんね。

 

 

そして、もう1つの気付きはスマートスピーカーはすごい!ということです。若宮さんのお話を聞いて購入を決めました!!

僕の周りには、介護が必要になったら施設に入ろうと考えている方が多くて、何で?って聞くとみんな口を揃えて言うのが「誰かに迷惑をかけるのは嫌だから」です。これを解決してくれそうなのが、スマートスピーカーです。

電気を消してくれたり、エアコンのスイッチを入れてくれたり、音楽を流してくれたり、調べたいものを検索してくれたり、電話をかけてくれたりなど、今でも便利な機能がたくさんありますが、近い将来、スマートスピーカー1台で身の回りのことをやってくれるような時代が来ると思うんです。

そうなると、家族に迷惑をかけてしまうとか、ホームヘルパーさんがやってきてお世話をしてもらうのは申し訳ないとか、そんな心配は不要になります。その時のために、今から使い慣れておくことが大事だなーと思いました。

若宮さんに府中までお越しいただき、こんな素敵なお話を頂いたので、動かない訳にはいきませんよね。翌日、うちのスタッフにこの話をしようと思っていたら、すでにシニア向けの何が出来るかって動いているスタッフがいましたwww

このような機会を作ってくださった府中市市民活動センタープラッツの皆さん、ありがとうございました!!

そして、若宮さん。素敵なお話をお聞かせいただき、心より感謝いたします。この日のことは一生忘れないと思います。そのくらい僕にとって、たくさんのことを学んだ1日になりました。

 

 

プラッツでの登壇は、授業参観で保護者に見守られている気分になるんです。

1年間やってきたことを府中の真ん中で披露する会みたいな感じw

プラッツの皆さん、いつもありがとうございます!!