入退院支援への新たなアプローチ

LIC訪問看護の黒沢です!

ついこの前、東京都看護協会で行われた入退院支援の強化に関する研修で、ゲストスピーカーを務める機会がありました。
対象の方は、病院と地域を繋ぐ役割を担う人たち(病院の地域連携室)です。
自分自身、この研修プログラムを5年前に経験した一人として、今回は私たちのステーションが地域の基幹病院と共同で取り組んでいるアプローチについて話をしました。

そもそも、この研修の目標は入退院時のスムーズな連携と情報共有を促進すること。
私が思うに「私たちが向かう目標って、擦り合わせれれてる?」てところの話。
活動のフィールドが異なると、当然ながら働く環境や利用できるリソースも異なります。まさに、対話の出発点が違っているという現実。これが、お互いに手を伸ばし合うことの難しさを生んでいるように思えます。自分だけでしょうか?

「連携・協働」や「多職種連携」といった言葉は、いつからか形だけになってしまったような…(笑)。でも、これらは本当の意味での連携なのか、それとも単なる仕事の分担なのか。この点について、もう少し互いに理解を深め、合意形成していく必要があると感じます。

私たちのステーションが考える地域というと、市や区よりもっと狭い範囲でのコミュニティを指します。ここで大切なのは、個人のつながりや関係性。システムや仕組みを作る前に、「人としての繋がり」を感じることができるかがキーポイントです。臨床でのリアルな体験を共有し、理解しあうことから本当の連携がスタートすると信じてます。これって、時には面倒に感じられるかもしれませんが、時間をかけて継続することで、連携と協働の文化を築いていくことができます。そして、その中心には常に「人」という要素があります。
連携強化って、単にプロセスを改善すること以上の意味を持ち、地域医療全体の質を高めることに貢献していると思ってます。だから自分たちの取り組み信じて、うちのスタッフも手間ひまかけてもがいているんですよねー。
入退院のことは、またお話したいと思いまーす