ケアとまちづくり未来会議

どーも。

ケアとまちづくり未来会議に出て、豊岡の魅力にすっかりやられてしまったかすやです。

10年前だったら本気で移住を考えていたかもしれないなぁ。

 

豊岡は僕にとってそのくらい素敵な街でした。

 

まず豊岡の説明をちょっとだけしましょうか。豊岡といえばコウノトリ!!

日本で最後の野生コウノトリの生息地として知られ、保護・繁殖・共生の事業が行われています。これは全く知らなかったのですが、在宅死率全国1位(25%)なんですって!!ちなみに全国平均は12%なので、数字を見れば違いが歴然。医療費も兵庫県で1番低いという話も聞きました。

 

そして、今回のケアとまちづくり未来会議の基調講演でお話をされた平田オリザさんが9月に移住し、さらに主宰する劇団「青年団」も一緒に引っ越してくる街として知られています。

 

豊岡は”小さな世界都市”を目指して自治体が指針を出しているんです!!

その中で演劇がコアなコンテンツになっていて、その計画にオリザさんが関わっているんですよ^^

 

城崎国際アートセンターが代表的な例です。

 

アーティスト・イン・レジデンスっていうのは、そこに寝泊まりして制作や公演が行える場所。平成26年から世界6カ国15団体による滞在制作が始まっていて、世界的な劇作家、俳優等が作品を制作し、年間利用日数も300日を超えているみたいです。地元の子供達が参加出来るようなワークショップも頻繁に開催されていて、豊岡にはいつでも世界の演劇に触れられる環境があるって素敵ですよね!!

 

さらに、来月から開催される演劇祭を20年かけて、南フランスで開催されている「アビニョン演劇祭」に匹敵する演劇祭にすることだったり、2021年4月に設立予定で、オリザさんが学長を務める予定の国際観光芸術専門職大学を中心として、日本で最も高度なアクティブラーニングができる地域にしていくなど、ワクワクする計画がいっぱいあるんです。

 

気になった方はこの紹介ムービーを見て頂きたい🎥

ケアまち会議の冒頭でもりもん(主催の守本さん)がこの動画を見せてくれた時に、この動画だけですでに気持ちを持っていかれましたww

🎥https://www.youtube.com/watch?v=9GkNhNZ4OAc&feature=youtu.be

 

そんなオリザさんの基調講演から始まった”ケアとまちづくりと未来会議”。

すでに心を持っていかれていた僕は、オリザさんの話にさらに心をグサグサと刺さされてしまいますww

 

冒頭では人工減少をスキー人口の減少を例に話をされ、劇作家は捻くれた見方をするという話しから始まりました。

 

若者が減ったからスキー人口が減ったんじゃない、スキー人口が減ったから若者が減ったんだ。

昔は、スキーと言えば女性を一泊旅行に誘える最も合法的な手段だった。それもきっかけに愛が育まれることがある。

 

「イオンじゃ恋は育たない。」

 

その通りです笑

 

オリザさんは演劇的手法を使ったコミュニケーション教育を豊岡市の小中学校全てで行っています。

 

日本はコミュニケーション教育と人格教育を混同させてしまっているという話がありました。コミュニケーションが上手くない人は、人間としてもダメだ的な空気があると。

 

大人はどうなんだって考えたときに、オリザさんの著書である”わかりあえないことから”にも書いてあるのですが、宿題を忘れた子どもが学校から嬉しそうに帰ってきた。どうしたの?と聞くと、宿題を忘れたの怒られなかった。という返答がきた。さて、親はどう答える?という質問がオリザさんからありました。

 

次はちゃんとやろうね。

怒られなくて良かったね。

甘い先生だね。

 

などなど、考えられる答えはありますが、これでは子どもに目を向けていないことになるんです。子どもにとってどんな返答が良いかと言うと、〇〇先生は優しいね!でも宿題はちゃんとやろうね。という返答だとオリザさんは言っていました。

 

まずは子どもが何を言いたかったのかを考えないと、子どもは話を聞いてくれない親というレッテルを貼り、次第に親に話をしなくなる。そうなると…。

 

大人だってコミュニケーション上手くない人はたくさんいますよ。僕もその一人なので、今修行中ですw

 

普遍的なコミュニケーションなんてない。

 

オリザさんが言っていたこの言葉がすごく印象に残っています。

 

もう一つ、これも本を読んだときに非常に考えさせられた内容なのですが、

 

“わかったつもり”がズレになる。ということ。

 

相手の立場に立ちなさい。って良く言いますよね。

なったことないからわからないよね。というのがオリザさんの考え方。

 

だから少しずつ接点を見つけてコミュニケーションをとっていく事が大切。

少しずつね。

一気に懐に入ろうとすると事故になる。

 

これまた、糟谷が良く起こすやつw

ここも修行中です。

 

どーも日本人はコンテクストを考える事が苦手みたい。ここを飛び越えて異文化コミュニケーションとか、多様性を大切にって言ってるんだから、おかしな話ですよね。

 

僕もオリザさんの後にケアとまちづくりとコミュニティというセッションに登壇させて頂きました。にっしーこと西智弘さんとグットネイバーズカンパニーの吉永さん、モデレーターによーよーこと密山さんという素敵すぎるメンツ!!グラレコもすごかった!! 

 

 

いつも通り楽しくお話しさせて頂きました^^

 

その後は、街とケアの関わりを考えるというセッションで、グループに分かれて街に繰り出します。映画館とケアというテーマで豊岡劇場、スペースとケアというテーマでコトブキ荘、彫刻とケアというテーマで&gallely、本とケアというテーマで豊岡市立図書本館、モバイル屋台de健康カフェというテーマで市役所前広場へ。僕は図書館に行きましたよ〜!騒と静を共存されるというつくり手の考えがあって、空間デザインに工夫がされていました。これまた素敵な場所でしたね。

 

懇親会は移動して城崎温泉で行い、宿泊。翌朝は9時から足湯とブックカフェに分かれて早朝セッション。さらにそこから、城崎国際アートセンターと豊岡まち歩きツアーに分かれて行動。

 

めちゃくちゃ濃〜〜い2日でしたが、行ってよかったなぁって思える2日でした!!

 

沢山の楽しい方達と知り合えたし、新しい考え方ももらったし、今回はオリザさんがいたのでコミュニケーションという僕が苦手なところに向き合うきっかけになったし、場のつくりかたも学べたし、とにかく楽しかった!!!

 

 

イベントが終わってから豊岡のまちを1人でぶらりしてたんだけど、安心する場所だなーって思う。

新しいものもあるんだけど、そこにちゃんと古いものがあるんですよね。うまーく融合している。

 

よそ者を排除しないで、どんな人でも一緒に暮らせるようなそんなまちを豊岡は目指していると聞きました。人もそうだけど、物もよそ者を受け入れてくれるような、そんな安心安全なまちになっているような気がした。

 

素敵な場所が沢山ありましたよ。

ずっとここにいたいな〜なんてそんな気にもなっちゃいました笑

内気な僕もまちの人にも気軽に話しかけちゃうような、そんなまちです。

また行きますね〜!

もりもん、呼んでくれて有難う^^