そこで暮らす1人の人として、医療福祉の専門家として

水曜日はフラットスタンドの日。

 

僕がフラスタでコーヒーを淹れさせてもらってちょうど1年が経とうとしています。

 

医療福祉の専門家として、街から医療福祉のことを見たい。

 

医療側にいるだけでは、人の暮らしや街の様子も見ることが出来ないし、それらを自分が体感していないのに、【”いま”のしあわせをつくる】ことなんて出来るわけがない。

 

だったらカフェをつくって、そこで人や街のことを知りたい。

街から医療福祉を見ることで、自分が思っても見なかった課題がたくさん見えるんじゃないか。

 

そうやって、2016年からシゲヲが街のみんなと一緒につくってきたフラスタ。

 

武蔵野台商店のオープンをきっかけにお休みが続いてしまい、そこで自分もフラスタに立たせてもらうことを決めました。

 

この1年、フラスタを通してたくさんの方と話をさせて頂き、たくさんのご縁を頂きました。

「様々な医療福祉の課題は人の暮らしの中ですごく大きいものだから、医療の専門家は常に必要とされているんじゃないか」と思っていたことは大きな勘違いでした。その人の暮らしによっても課題は様々で、子育てのことや、環境のこと、家族のこと、教育のことなど、街にはたくさんの課題が溢れているってことも分かりました。

 

そんな課題に対して、僕らだけではどうしようも出来ないから、街のみんなで村をつくろうと決めて、ゆっくりとそれぞれのやり方で動き出しています。

ここに来て、世の中の情勢が変わり、今週はお休みさせて頂くという判断をしました。

 

これは、僕にとって本当に本当にしんどい判断となりました。

 

僕らシンクハピネスは医療が軸の会社です。1人でも感染者、或いは感染疑いの社員が出ると事業を停止しなくてはいけない。昨日は会社として3密の可能性がある場所への外出禁止を出しました。

 

そんな中、フラスタを開けるという判断は不可能だということは十分過ぎるくらい理解していましたが、普段来てくださるたくさんの人の顔が出てきて、今週は会えないなとか、来週まで元気でいられるかなとか色んな思いが僕の中で出てきました。

 

鬱々としながら家に居る方が増え、みんなの外出機会が減っています。これにより免疫が落ちてしまい、感染しやすくなることだって考えられます。子どもへのDVや自殺者が増えているという話も聞きます。

 

だから、本当に本当に今回の判断はキツかった。

 

シンクハピネスの理念から考えると、閉めることが”今日この瞬間の最善の判断である”だという事は理解出来ているんだけど、どこかで「やれるんじゃないか」という、医療の専門家としては考えてはならないような考えもあった。

 

シゲヲと議論を重ねて、昨日の昼に判断したんだけど1日引きずっちゃったな。

 

僕は医療福祉の専門家である前に、そこで暮らす1人の人。

自分もこの状況はめちゃくちゃ不安だし、みんなの顔を見て安心したい。

正直、僕がみんなに会いたいからフラスタを開けたいって想いが大きい。

 

でも、ここは医療が軸であるシンクハピネスの代表としての判断をします。

 

またみんなに会えるように、今できる準備を進めていきますね。

みなさんもお身体に気をつけてお過ごし下さい。

 

めちゃくちゃ寂しいけど。。。

またすぐに会いましょう!!